インターネットを徘徊していると、代行、外注、アウトソーシングを謳うページを多く見かけます。
我々のような税務会計の職種では、記帳代行が一般的ですね。
かくいう私も、業務案内のページで記帳代行についてご案内しています。
ところで、経理部や経理課という会社の部署を耳にされたことがあると思います。
記帳部や記帳課ではありません。経理部や経理課です。
今回はこの「記帳」と「経理」の違いについてのお話です。
まずは「記帳」について。
こちらは読んで字のごとく、帳簿に記すことをいいます。
いつ・何のために・いくら使ったか、あるいはもらったか、、、
というようなことを漏れなく書いていきます。
ざっくばらんに言いますと、お小遣い帳や家計簿を事業用に小難しくしたものです。
最近は専ら会計ソフトへの入力という形になっていますね。
では、会社の部署が記帳部でないのは何故でしょう?
それは記帳だけがその部署の仕事ではないからです。
請求、支払、伝票起票、帳簿記帳、口座管理、与信管理、、、
この他にも多くの仕事を抱えています。
経理担当者による使い込みがニュースになりますよね。
これは、経理担当者が預貯金口座をも管理しているからこそ使い込めるのです。
経理担当には、信用できる方を充てましょう。
そして、もうお分かりかもしれませんが、「記帳」も「経理」に含まれます。
記帳代行は、経理の中の記帳という作業をお引き受けするということなのです。
ちなみに、経理代行を謳っているホームページもあります。
この場合には、請求書の作成送付や支払先への振込等の作業まで含めて依頼します。
代行業者に通帳等を預けることになるでしょう。
経理代行は、信用できる業者に依頼しましょう。